田中 望展 - ものおくり

会期終了

2014年10月10日 - 10月26日

田中望
阿仁(部分), 1167x1167mm, パネルに綿布、水干、岩絵の具、墨、箔、モデリングペースト
この度アートフロントギャラリーでは、田中望個展を開催いたします。
東北という地域を出発点に、震災と原発問題以降、その地域の伝統と世界との関わりなどより大きな主題へと移行してゆく作家、田中望。2014年のVOCA展での大賞以来初の個展となります。
田中望の作品、プロフィールについては'>秋田県北秋田郡上小阿仁村
田中望《阿仁》1167x1167mm, パネルに綿布、水干、岩絵の具、墨、箔、モデリングペースト

出展作家

田中 望Nozomi Tanaka

東北の風土や民俗学の研究、フィールドワークなどを数多く行いその成果をもとに絵画的に表現する作家。田中の絵画は洛中洛外図屏風と同様、細部をみることから出発し、より大きな全体の意味を読み解くべく作品が多い。インターネットを中心とした瞬間的なイメージの印象が作品の印象の成否を決める現代において田中の作品は非常に時代に逆行しているかもしれない。しかしいったん細部に目を転じれば、描かれた表象、それぞれの意味を理解し得なくとも、田中の絵画には絵巻物を少しずつ紐解くようにして、細部から全体へ、驚きと発見を繰り返しながら見る楽しさがある。個展から現代へ、ローカルから世界へ、目の前にある絵画の背後にある、私たちが現代の視点のなかから読み解くべき寓話としての意味の集積がそこにあり、今始まったばかりの田中の絵画における冒険からは計り知れない期待を感じさせる。