大地の運動会

日本特有のスポーツ大会である「運動会」は、地域総出で競い合い、楽しみ合う「お祭り」であり、海外には見られない文化です。
団体競技や音楽、越後妻有産のお米を使ったおにぎりの昼食、鮮やかな装飾など、その内容は体育・音楽・美術・家庭科など多様な要素を含む総合芸術ともいえます。

この「大地の運動会」には、日本で働く技能実習生や留学生、移民・難民の方々、施設で暮らすお年寄りや障がいのある方、家庭の事情で旅行や遠出が難しい子どもたちなどを招待し、地域の方々や大地の芸術祭に関わるアーティストら、総勢500名が参加します。

断絶と混乱の続く社会の中で、厳しい環境や様々な制約のもとで生きる人々、困難を抱えながらも懸命に生きる人々が、一日でも楽しい時間を過ごし、越後妻有の地で安全で平和な空気を感じてほしい。世界に友達をつくり、誰もがつながり合えることを感じてほしい。そんな願いのもと、「歓待する美術」という大地の芸術祭の精神を体現するイベントとして、この運動会を続けています。