2026年3月24日

中原佑介美術批評選集 第11巻「作家論 西欧・東欧・ロシア・南北アメリカ・東アジア・日本」が3月に刊行されました。ブランクーシ、マレーヴィチ、ピカソ、タトリン、ソニア・ドローネー、リベラ、デュシャン、粟津潔、草間彌生、朴栖甫、クリスト、李禹煥、高松次郎、河口龍夫ほか、20世紀を代表する作家たちを論じた76本の論考を収録したものです。
■『中原佑介美術批評選集』について
2011年8月、同年3月に亡くなった美術評論家・中原佑介の『中原佑介美術批 評選集』の刊行がスタートしました。本選集は、1955年のデビューから逝去する前年の2010年まで、足かけ55年以上に及ぶ中原の膨大な批評活動から重要な論考を精選し、11のテーマに分けて編んだ、BankART1929と現代企画室による共同出版プロジェクトです。中原は情報通信技術(サイバネティクス)への言及から論を始め、「思考機械」が人間の知的活動を圧倒する であろう将来を正確に予見し、人間が物質に働きかけて「変革」する意識活動である点に、思考機械にはな しえない芸術の役割があると論じました。さらに中原は、批評は単に批評で終わってはならない、それがアー ティストのあらたな創造につながらなければならないと論じます。そこにこそ、中原の批評の真髄がありま した。やがて中原は批評にとどまらず、キュレーター、国際展のコミッショナーとして美術の現場にも深く 関わっていきます。
『中原佑介美術批評選集』編集委員会の代表は故・池田修(BankART1929代表)と北川フラム。第2回配本から編集委員を加治屋健司、 粟田大輔、永峰美佳、書誌・文献調査をアーキビストの鏑木あづさがつとめ、刊行を重ねてきました。月報のインタビューの聞き手・構成は福住廉がつとめています。

■中原佑介について
1931年神戸市生まれ。京都大学、同大学院湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻。55年修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が美術出版社主催第2回美術評論募集第一席に入選、美術批評の道へ進む。以後、批評活動と並行して、数多くの先鋭的な展覧会を企画。70年には第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」のコミッショナーを務め、以後日本における国際的な現代美術の展開に大きな影響を与えた。京都精華大学学長、水戸芸術館美術部門芸術総監督、兵庫県立美術館館長などを歴任。2011年3月3日逝去。享年79歳。同年8月から現代企画室とBankART1929により『中原佑介美術批評選集』刊行開始、2026年3月完結。
【「中原佑介美術批評選集」全11巻概要】
各巻の詳細はリンク先(現代企画室のサイト)をご覧ください。
第1巻 創造のための批評 戦後美術批評の地平
第2巻 日本近代美術史 西洋美術の受容とそのゆくえ
第3巻 前衛のゆくえ アンデパンダン展の時代とナンセンスの美学
第4巻 「見ることの神話」から アイディアの自立と芸術の変容
第5巻 「人間と物質」展の射程 日本初の本格的な国際展
第6巻 現代彫刻論 物質文明との対峙
第7巻 メディアとしての芸術 漫画・デザイン・写真・映像
第8巻 現代芸術とは何か 二〇世紀美術をめぐる「対話」
第9巻 大発明物語 芸術と科学的思考
第10巻 社会のなかの美術 拡張する展示空間
第11巻 作家論 西欧・東欧・ロシア・南北アメリカ・東アジア・日本
※定価:2,500円(+税)※次を除く。第1巻、5巻は各2,400円(+税)
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