シリーズ2: 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち

会期終了

2009年8月4日 - 8月30日

先月に引き続きアートフロントグラフィックスでは、大地の芸術祭の開催に合わせシリーズで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち」を特集します。
大地の芸術祭は新潟県十日町市と津南町にまたがる越後妻有地域で3年に一度開催される国際展です。高齢化に悩む越後妻有を舞台に、地域の歴史や特徴をアートを媒体として掘り起こすことで、アーティストたちは場所に根差し、地域やそこにすむ人々を作品化しています。2000年に開催された第1回展から残る作品も数多くあり、今年の第4回展では350点もの作品を見ることができます。
アートフロントグラフィックスでは、今でも見られる恒久設置作品を残している作家たち、あるいは今年の夏に参加している作家による、「越後妻有ではない」作品をアートフロントグラフィックスでは展示します。この展示では越後妻有で場所にあせて新規にプランを練っている作家たちの本来の姿を垣間見ることができます。大地の芸術祭にこれから行かれる方も、行かれた方も、ギャラリーにある作品と妻有にある作品を比べていただくと、作家の姿勢や特徴を発見していただけるはずです。
シリーズの第2弾となる8月の展示では蔡國強、青木野枝、川俣正、田島征三、管懐賓(グァン・ファイビン)、小沢剛、キジマ真紀、本間純、大岩オスカールらの作品をご紹介しています。
また、アートフロントグラフィックスでは大地の芸術祭の作品を見るのに必要な共通パスポートやマップなどもご用意しています。
是非お立ち寄りください。
営業時間11:00~19:00 (会期中 月曜休廊)

出展作家

大岩 オスカールOscar Oiwa

物語性と社会風刺に満ちた世界観を、力強くキャンバスに表現するアーティスト。独特のユーモアと想像力で、サンパウロ、東京、ニューヨークと居を移しながら制作を続けている。サンパウロに生まれ、建築学科を卒業した作家は、東京の建築事務所で働きながらアーティストとしても活動。奨学金を得てニューヨークに移り住み、現在も米国を拠点としている。大岩はよく旅をし、移動しながら複数の文化に根差した自らのアイデンティティを模索しているように思われる。緻密なタッチや鳥瞰図的な構図を使い、新聞記事やネットの中に社会問題の糸口を見出し、入念なリサーチをもとに大画面をしあげる彼の作風のファンは多く、国内外の多くの美術館で作品が収蔵されている。2019年の金沢21世紀美術館での個展には15万人以上の来場者があった。

川俣 正Tadashi Kawamata

1982年にベネチアビエンナーレに参加して以来、世界を舞台に活躍する川俣の作風は「製作プロセスそのもの」も作品であるということである。川俣の手がける大がかりなプロジェクトではアパートや公共空間に材木を張り巡らし、空間そのもののとらえ方を作品として見せているが、そこでは観客の動きまでもが作品のプロセスとなる。プロジェクトを実施するために作られる模型や平面レリーフもそうした意味でプランではなく一つ一つがそこに至るプロセスを抱えた作品だと言える。インスタレーションという手法をいち早くとりいれた川俣だが、最近個別作品の人気も高まっている。

蔡 國強Cai Guo-Qiang

一貫して火薬を用い、平面絵画製作やパフォーマンスを行うほか、中国やアジア文化を背景としたインスタレーションを多く手がけている。多くの国際展に参加するほか、様々な美術展覧会の企画を行うキュレーターとしても活躍する。