今月の特集は、ダイナミックでモダンな版画作品を制作している2人の作家を特集いたします。実験的な版画を制作し続けている一原有徳氏の作品は、モノクローム作品を中心に11点、版画とともにペインティングの作家でもある大島 誠氏は、2008年の新作品を10点ご紹介しております。
北海道をベースに活動してきた一原有徳と北海道生まれの大島誠。異なった世代でも同じ地域が基盤となってきたからでしょうか、広大な大地や雪など、なにか共通項を感じさせます。メディウムで盛り上げたり、版づくりにドリルを使ったり、版画や平面であることをからその可能性を押し広げてゆく探究心も2人の作品からは感じ取れます。私たちの根幹にもある「地」との結びつきを思い出させ、落ち着きや日常の深みから立ち上がってくる力をもきっと感じて頂けると思います。