中岡真珠美 / view point

会期終了

2009年4月28日 - 5月31日

この度、アートフロントグラフィックスでは、中岡真珠美による作品展覧会を開催いたします。
中岡真珠美の作品は、「風景」ではない「風景」、という表現をされます。
不規則な形が、いったい何を表現しているのか、どこかの記憶の断片に繋がるようでいて、まったく新しいイメージを作っています。
中岡は、作品を描くときに自分の身の回りにある風景を写真におさめ、その景色そのものを描くのではなく、何度も通りすぎて反覆するイメージをとらえなおす作業をしながら、キャンバスに絵の具をのせていきます。アクリル絵の具と油絵の具で描かれたビビットな色彩の輪郭を覆うように、半透明な樹脂塗料が色彩の上にゆるやかに広がっています。描かれたモチーフは色彩やメディウムの構成に置換えられることで物質感を失いながら、それでも記憶のどこかに残るものとして浮かび上がってきます。
作品を目前にしたとき、作家と同じ景色を見ていない私たちも想像力を働かせれば、身近な樹木や山、木漏れ日、都市のなかの建物など、記憶のなかの景色を思い起こすではないでしょうか。視る人の経験から映し出されるイメージが重ねられていくことにより、中岡真珠美の「風景」は完成するのではないでしょうか。
今回の作品展覧会は、中岡が今まで描いてきた身の回りの風景だけではなく、多くの人にも知られた特定の場所を描いた新作10点を発表します。
営業時間11時より19時(月休)
イベントレセプションパーティー  28日(火)19時‐21時
作家在廊日4月28日(火)レセプションのほか、5月3日(祝・日), 5月5日(祝・火) 14:00-19:00

出展作家

中岡 真珠美Masumi Nakaoka

作品を描くときに対象となる風景を写真におさめ、その景色そのものを描くのではなく、反覆するイメージから不定形な新たな輪郭を描いていく。その平面の地は、色彩やメディウムの構成に置き換えられることで物質感を失いながら、記憶の断片のようなモチーフをつくりあげていく。樹脂塗料、カシューを用いたその平面の質感も含めて、独特な平面作品を構成している。最近では山間の廃屋や皇居前の松原などをモチーフとしてとりあげ、浅い遠近感を創出すべく、視点を定めた画面の分割、構成や多視点から描くことで対象に近づくなどの手法を取り入れている。海外でのレジデンスも含め活動の幅を広げている。