佐東 恵 – 虹彩の断層 –

会期終了

2010年7月6日 - 8月1日

7月の展覧会は、塗り重ねた油絵の具を削り取り、独自の平面表現を展開する作家、佐東恵の個展です。
支持体に木製パネルを用い、その上に8層から多いもので10数層の絵の具を塗り重ね、一線・一片を削り取って制作される作品群は、鋭利な痕跡を残す一方、有機体であるかのような柔軟さをもっています。
佐東恵の作品は、絵画というよりは立体レリーフと言えます。 支持体に木製パネルを用い、それに下塗剤を塗った上に油絵の具を塗り重ねた後、彫刻刀やカッターで削っています。
グリーン、ピンク、ブルー、オレンジなど明るく軽やかなパステル系の色を、絵の具を調合して作り出し、8層から多いものだと10数層ほど塗り重ねます。削られた一線・一片は鋭利さを残し、そのイメージは、木の幹を覆うギザギザした木肌や植物細胞の顕微鏡写真からとられています。
作家は秋田に生まれた後、大学入学から現在まで山形市に在住し、豊かな自然の営みを日常にしながら制作しています。近くにある山で幹を見た時に木肌のツルツルやボコボコに生命力や面白さを感じ、独特の色彩感覚で重ねられたひとつひとつの色は、自然の風景の中に積層した豊かな時間の流れや記憶に通じています。
2009年に大学院を修了した若手作家ながら、確立された独特の平面表現と立体の融合した作品をご紹介します。
営業時間11時より19時(月休)
作家在廊日 7/6(火)-10(土)、7/29(木)-8/1(日)  うち7/9・10・30・31・8/1の金土日は終日在廊予定

みどころ