この度、アートフロントグラフィックスでは、大地の芸術祭の開催に合わせシリーズで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの作家たち」を特集します。
大地の芸術祭は新潟県十日町市と津南町にまたがる越後妻有地域で3年に一度開催される国際展です。高齢化に悩む越後妻有を舞台に、地域の歴史や特徴をアートを媒体として掘り起こすことで、アーティストたちは場所に根差し、地域やそこにすむ人々を作品化しています。2000年に開催された第1回展から残る作品も数多くあり、今年の第4回展では350点もの作品を見ることができます。
アートフロントグラフィックスでは、今でも見られる恒久設置作品を残している作家たち、あるいは今年の夏に参加している作家による、「越後妻有ではない」作品をアートフロントグラフィックスでは展示します。この展示では越後妻有で場所にあせて新規にプランを練っている作家たちの本来の姿を垣間見ることができます。大地の芸術祭にこれから行かれる方も、行かれた方も、ギャラリーにある作品と妻有にある作品を比べていただくと、作家の姿勢や特徴を発見していただけるはずです。
シリーズの第1弾となる7月の展示では彦坂尚嘉、青木野枝、ジャン=ミッシェル・アルべローラ、田島征三、管懐賓(グァン・ファイビン)、キジマ真紀、大岩オスカールらの作品をご紹介しています。その後も磯辺行久、蔡國強、川俣正、メナシェ・カディッシュマンらの作品を大地の芸祭期間中は展示してゆきます。
出展作家
物語性と社会風刺に満ちた世界観を、力強くキャンバスに表現するアーティスト。独特のユーモアと想像力で、サンパウロ、東京、ニューヨークと居を移しながら制作を続けている。サンパウロに生まれ、建築学科を卒業した作家は、東京の建築事務所で働きながらアーティストとしても活動。奨学金を得てニューヨークに移り住み、現在も米国を拠点としている。大岩はよく旅をし、移動しながら複数の文化に根差した自らのアイデンティティを模索しているように思われる。緻密なタッチや鳥瞰図的な構図を使い、新聞記事やネットの中に社会問題の糸口を見出し、入念なリサーチをもとに大画面をしあげる彼の作風のファンは多く、国内外の多くの美術館で作品が収蔵されている。2019年の金沢21世紀美術館での個展には15万人以上の来場者があった。