春爛漫 – ポップ&モダン

会期終了

2019年3月29日 - 4月28日

この度アートフロントギャラリーでは《春爛漫 – ポップ&モダン》展を開催致します。
【参加作家】
・金保洋 Hiroshi Kaneyasu(漆)
・神谷麻穂 Asaho Kamiya(陶)
・久野彩子 Ayako Kuno(真鍮/ブロンズ)
・三浦義広 Yoshihiro Miura(陶)
・中嶌真太 Shinta Nakajima(銅、銀メッキ)
・大槻智子 Satoko Ootsuki(陶磁)
・田村琢郎 Takuro Tamura(樹脂)
・塚田美登里 Midori Tsukada(ガラス)
・植葉香澄 Kasumi Ueba (陶)
・上田剛 Tsuyoshi Ueda(ブロンズ)
・植村宏木 Hiroki Uemura(ガラス)
・上野正夫 Masao Ueno(竹)
・横山翔平 Shohei Yokoyama(ガラス)
 日本美術の特質の一つとして挙げられる「装飾性」「遊び心」は古くは縄文式土器に遡り、江戸期に隆盛をきわめた琳派の屏風ややきものに引き継がれました。その後明治期の工芸では輸出用の金工品や漆芸品が欧米の万国博で受賞を重ねるなど日本文化を発信してきました。その文脈を受け継ぎ、新たな時代の風を吹き込む作家が今日数多く活躍しています。
 《春爛漫 ポップ&モダン》展では陶、ガラス、漆、竹などの最先端を一堂に集めます。素材のもつ力を最大限引き出す過程で、多くのアーティストが装飾性や諧謔性に加えて「自然」と向き合っています。自然界のかたちを模したり、生命のエネルギーを感じさせる造形を意図したり、それぞれの工夫を重ねています。本展には関西・北陸・関東エリアなどの、若手から巨匠まで13人の作家が参加し、独自の色合いや肌ざわりをもった作品を披露します。工芸の枠を超えた美の競演をお楽しみください。
営業時間11:00 - 19:00 (月、火休)
レセプション2019年3月29日(金) 18:00-20:00
作家在廊日4/13(土) :大槻智子 11:00-15:00 、 4/21(日):大槻智子a.m/横山翔平p.m.

みどころ

金保洋 Hiroshi Kaneyasu(漆)

1991年東京生まれ。「漆造形における形態と色彩の現われ」というテーマで物質的な観点から色彩と造形の関係を研究。ごつごつした塊の中から断片的に見える磨きぬかれた流線型の形の対比が小気味良く、日本の伝統的な漆芸から一歩飛び出した不思議な魅力を持つ。
積彩の断片Ⅱ / 漆、石膏 Japanese lacquer, plaster

久野彩子(真鍮/ブロンズ)

1983年東京生れ。建造物が密集している都市空間の風景を主なモチーフとする金属作家。ロストワックス鋳造技法を用いて原型をシルバーや真鍮、ブロンズ等に置き換えたパーツを組み合わせて作品を制作。
Transform-semicircle / アルミ青銅、ブロンズ aluminum bronze, bronze

中嶌真太(銅、銀メッキ)

1989年東京生れ。金属の板を鎚でたたき、植物のタネや実などの形に少しずつ造りあげていく。瞑想的ともいえる反復作業と、生命を育む形を重ね合わせ、人々の原始の記憶に呼びかける作品を制作。
Mi-Summer Bud / 銅、シルバー925 copper, silver 925

田村琢郎 Takuro Tamura(樹脂)

1989年大阪府生まれ。田村は我々が普段気にすることなく見ている日常風景の間に介在する社会の矛盾や問題点をアイロニックに提示にする。日用品やときに動物の剥製を素材に卓越した造形技術を用いて造られる作品は挑発的で毒っ気がありながら、笑いを禁じ得ないユーモアに溢れている。
Melted Soft Serve / 樹脂,ウレタン塗装 resin, urethane paint

塚田美登里(ガラス)

1972年岐阜生まれ。ガラスと金属箔を融合させ、独得の表情と色味を研究。熱と重力で導きだされた造形によって、自然の神秘やエネルギーを感性豊かに表現。金沢21世紀美術館やフィラデルフィア美術館(アメリカ)等国内外の美術館で多数所蔵されている。
光華 A flowery shine #4 / ガラス、金属箔 glass, metal leaf

植葉香澄 Kasumi Ueba (陶)

1978年京都生れ。キメラと呼ばれる動物の合体のような形に亀甲・七宝繋ぎ等日本古来の伝統文様が上絵で施され、器形や色が融合する独得の物語性を生み出す。友禅や兜などから着想しつつポップで現代的な作風で知られる。
Chimera Evolution / 陶磁 ceramic / photo by Takeru Korota

植村宏木 Hiroki Uemura(ガラス)

1990年北海道生まれ。硝子を素材として用い、身の周りに在る目には見えないが知覚している“もの”の可視化を試みる。場所や空間に漂う物質や人の内に秘められた気配や、時間の流れ、積み重なり、人の想いを表現する。
あわいのこと Fading into the Air / ガラス、真鍮、木  glass, brass, tree branch

横山翔平 Shohei Yokoyama(ガラス)

1985年岡山生まれ。熱を加えることで固体とも液体とも分類しがたい常に流動する物質へと変化するガラスを素材とし、「吹く」という単純な身体的動作によって成形する。素材の持つ躍動感と対峙し、制作された作品は力強い生命力を表現する。
Amorphous18-30 / ガラス(宙吹き) glassblowing

神谷麻穂 Asaho Kamiya(陶)

1986年愛知生れ。「土から生まれる絵」をコンセプトに、様々な質感の陶土磁土を用いて自然や記憶の風景を創り出す。釉薬や金属での彩色や、低温での絵付けを繰り返すことで重層感のある表面となる。
Mori / 陶磁 ceramic

三浦義広 Yoshihiro Miura(陶)

1987年大分生れ。動物や鳥などの特徴をとらえた陶の作品を作り続けている。丸みを帯びたユーモラスな表情、古代人の動物の捉え方に似たアルカイックなかたちが幾何学形と重なる。
monkey1 / 陶 ceramic

大槻智子 Satoko Ootsuki(陶磁)

1979年神奈川生れ。轆轤成形した陶磁器の表面に主にレリーフ状の装飾を貼り付けて制作する。砂糖菓子のようなパステル色で生命を紡ぎだす作風だが、最近黒色を加点するなど新たな色彩パレットで厚みを加えている。
Closet / 陶磁

上田剛 Tsuyoshi Ueda(ブロンズ)

1986年奈良生れ。鋳金技法、主に青銅の鋳造技法を用いて作品を制作する。金属素材の持つ潜在的な色や表情を引き出し、自然物に対する原初的な感覚を想起させるような作品制作を試みている。
Melt in green / ブロンズ bronze

上野正夫 Masao Ueno(竹)

1949年長野生れ。竹林に囲まれたアトリエを持ち、竹を割る作業を毎シーズン行って得た素材を組み合わせて大型の作品を制作している。欧米豪州にて活動、シカゴのプリツカ―本部などの公共作品で知られる。
Synchronized Ripple / 竹、染色、漆、金粉 bamboo, Japanese lacquer, gold dust

出展作家

久野 彩子Ayako Kuno

久野彩子は、ロストワックス鋳造技法を用いて作品を制作します。ロストワックスとは、ロウで作った精密なカタチを鋳物に置き換える手法で、久野の作品は硬質で重厚な金属の質感と共に、細部にまで技巧を凝らした表現も併せ持っています。主に「都市」をテーマに、様態を変えながら増殖し、構築されていく都市のうごめく姿を想起させる久野の作品は、堅牢な金属に施された高密度の造形美を表現します。

植葉 香澄Kasumi Ueba

1978年京都生れ。キメラと呼ばれる動物の合体のような形に亀甲・七宝繋ぎ等日本古来の伝統文様が上絵で施され、器形や色が融合する独得の物語性を生み出す。友禅や兜などから着想しつつポップで現代的な作風で知られる。