蔡國強(ツァイ・グオチャン) アート・アイランド展

会期終了

2015年7月28日 - 9月6日

この度アートフロントギャラリーでは、蔡國強(ツァイ・グオチャン)/Cai Guo-Qiangの個展を開催いたします。北京オリンピック開会式の花火の演出で記憶されている方も多いかと思いますが、2015年、蔡國強(ツァイ・グオチャン) は、京都、横浜、そして越後妻有と日本で話題の展覧会に次々と参加いたします。
この度その一連の流れと同時並行でアートフロントギャラリーにおいては、より身近に作品を鑑賞する機会をご用意しました。
7月27日には、クラブヒルサイドの企画として蔡國強と北川フラムのトークを開催。
※トークイベントは作家の身内に不幸があり急きょ中止となりました。
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作家のプロフィールについてはこちらをご覧ください。
展覧会の情報、作品の情報など、随時更新いたします。 お楽しみに。
蔡は中国福建省に生まれ、上海演劇大学で舞台美術を学んだ後、9年間日本に滞在し、火薬を使ったユニークな作品で一躍有名になりました。現在はニューヨークを拠点に世界中を巡りながら、多くの人を巻き込んだプロジェクトを展開しています。今回のギャラリー展示では、蓬莱山を中心とした「島」に視座を置き、自身がキナーレにおいて火薬の爆発で生み出したドローイング10数点と、バーチャルな世界に構成される「未来の島=ドリームアイランド」を一堂に展示します。
風水、漢方薬、気、龍、火薬、花火、乗り物など、東アジアの文化において悠久の時代から現代まで人々の生活に深く溶け込んできたテーマを作品に取り入れる蔡は、こうした素材を組み合わせながら背景にある現代社会の断層を鋭くえぐり出してみせます。例えば、緊張感の高まる海域への眼差しは厳しくも楽観的であり、国境を超えたインターネットの動向が相互理解のための新しい可能性をもたらすことができないだろうかと自ら訴えます。他の追随を許さないオリジナルな表現を武器にして、都市だけでなく農村の住民、そして未来の担い手である、蔡が大好きな子供たちを巻き込んで闘い続けていくのです。
アート・アイランドはインターネット上にデザインアプリを使ってバーチャルな絵を描くという企画で、パソコンさえあれば誰でも簡単に参加することができます。子どもたちがネット上でアイディアを交換し、交流することこそが東アジアの相互理解と平和のための第一歩になるという、蔡の強い思いから生まれたプロジェクトです。過去にはエジプトの砂漠の町で地元の小学生と作った大型の凧を挙げたり、南米で「子どもダ・ヴィンチ」展を巡回させたり、地域性を活かした展示を行ってきた蔡ですが、今回はリアルな島に立脚した架空のアイランドを育てていく点に特徴があります。
「室内での作品は、人間の生命という内宇宙に対する関心から生まれている。室内作品には内宇宙の探求を、室外作品には外宇宙との対話を求め、これらをひとつの整体的な内外宇宙の循環とバランスの関係としてとらえたい」と考え、これを実践してきた蔡の新たな挑戦がこの7月に始まります。強烈な火薬爆発によって定着されたアート・アイランドの痕跡、未来に向かって夢を繋いでいくアイランドという連続した「島」の向こうに立ち上がる気配を体感し、記憶に留めていただければ幸いです。
尚、この展覧会における収益の一部は、ユネスコ平和アーティストプロジェクトに寄付され、アートフロントギャラリーはアーティストと共に同プロジェクトを応援します。

今回、横浜、妻有と並んでアートフロントギャラリーの展示は作家の過去と未来が凝縮されたものとなるでしょう。
「蔡國強展:帰去来」@横浜美術館 7/11(土)-10/18(日)
展覧会詳細についてはこちらをご覧ください。
営業時間11:00 - 19:00 (月休)
会場アートフロントギャラリー(代官山)
レセプション7月27日(月)18:00から

みどころ

① 地元のこどもたちとのワークショップの様子
現在、アートフロントギャラリーで展示中の蔡國強の火薬ドローイングは、すべて7月25日の越後妻有大地の芸術祭前夜祭にて制作されました。
② 火薬や火の導線の配置など入念な準備を終えて、一瞬の大爆発
アーティストによる蓬莱山のインスタレーションプラン
③ 爆発により出来上がった作品にサインを入れる蔡國強
この作品がギャラリーにてご覧いただけます。
※ ギャラリーでは、ドキュメント映像がご覧いただけます。作品と合わせて是非ご覧ください。
中国を代表するアーティスト・蔡國強さんが、大地の芸術祭2015で個展が開催される越後妻有里山現代美術館[キナーレ]を訪れました。現地のスケール感を確認しつつ、作品のディティールを構想中。
そして、降りしきる雪の中、伝統民芸品の藁細工を見に出かけました。どんなアイディアが浮かんだのでしょうか。
詳しいレポートはこちらをご覧ください。
蔡さんの火薬ドローイング制作が横浜美術館行われました。火薬を撒いて、爆発させることで紙に画像を定着させる絵画は、蔡さんが長年手がけているものですが、実際に爆発を目の当たりにするとあまりにも一瞬のできごとで驚いてしまいます。
下絵の図柄に爆発の偶然性が重なり合って、壮大な宇宙図ができあがります。
既に妻有のキナーレには、蓬莱山の原型ができあがりつつあります。
キナーレでは、蓬莱山の周囲に藁細工でできた作品群を飛ばします。どのようなインスタレーションになるかご期待ください。

出展作家

蔡 國強Cai Guo-Qiang

一貫して火薬を用い、平面絵画製作やパフォーマンスを行うほか、中国やアジア文化を背景としたインスタレーションを多く手がけている。多くの国際展に参加するほか、様々な美術展覧会の企画を行うキュレーターとしても活躍する。